第3話2

銀河の勤めるホストクラブは駅前ビルの地下にあった。
ホストクラブに着き、銀河は着替えに更衣室へ向かい今日子はフロアーボーイに席へ案内された。
今日子の席には新人のホストがヘルプに着き、馴れない手つきで水割りを作り始めた。
「はじめましてスバルです。」と今日子にあいさつして金色の派手な名刺を渡した。
「スバル君も何か飲んで」と今日子はドリンクを進める。
「ありがとうございます、じゃぁドンペリで…と行きたいところですが、すいません自分お酒飲めないんですよ…なのでウーロン茶いただきます」
「ホストでお酒飲めないんだー」と今日子は笑いながらスバルを見ていた。
スバルはすいませんと頭を下げていたが
、ボーイがウーロン茶を運んできたタイミングでスッと立ち上がり、
今日子をみつめ「今夜もきました! 素敵(すてき)な姫が ホストが届ける乾杯コール それ乾杯、乾杯、乾杯だ〜!」。とフロアのホスト全員の拍手と愛嬌のある声がフロアーに響いた。
「乾杯」と今日子の水割りとスバルのウーロン茶がグラスを合わせた。
その後5分くらいスバルと談笑をして、今日子が水割りを飲みほしグラスをテーブルに置こうとしたとき、従業員の出入り口から白髪の背の高い男性と銀河が一緒に出てきて、そのまま店から出て行ってしまったのであった。
今日子はあわててスバルに確認すると、白髪の男性は店のオーナーとの事であった。

その後すぐに従業員出入り口より他のホストが飛び出し、今日子の席へと駆け寄った。
「すいません、銀河ですが今日は店に戻れないみたいなんですが…」と今日子へ伝えた。
「は?」と今日子は店にきて早々狐に摘ままれてしまった。